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分譲住宅を選ぶ際は住宅の耐火性能もチェックしましょう。このページでは、耐火性能とは何か、耐火構造建築物と認められた場合のメリットや見るべきポイントを解説します。
万が一の火災に備え、住まいづくり、住まい選びには耐火性能についてもチェックすることが重要です。
耐火性能とは、火災の際に鎮火するまでの間、建築物の倒壊および延焼を防止するために、建物に求めている性能のことです。建築基準法により、「非損傷性」壊れないこと、「遮熱性」熱くならないこと、「遮炎性」火を出さないことにおいてそれぞれ基準が決められています。
耐火性能は建築確認申請書、建物の設計仕様書・設計図面・パンフレットなどでも確認できます。
性能に応じて「耐火建築物」 「耐火構造建築物」 「準耐火建築物」 「特定避難時間倒壊等防止建築物」 「省令準耐火建物」がありますので調べてみましょう。耐火性能が高い住宅は、火災の際に建物の延焼・倒壊を防ぐだけでなく、所定の条件を満たしている場合に火災保険料が安くなるというメリットもあります。
住宅の耐火性能については次の点をチェックしましょう。すでに家づくり、家えらびを進めているなら、ハウスメーカー、ビルダーの担当者に確認すると教えてもらうことができます。
耐火性能における構造区分とは簡単に言うと、建物が何でできているかを表したものです。下記のようにM構造、T構造、H構造に分けられます。
コンクリート造建物、コンクリートブロック造建物、れんが造建物、石造建物、耐火建築物の共同住宅建物
コンクリート造建物、コンクリートブロック造建物、れんが造建物、石造建物、鉄骨造建物、耐火建築物(共同住宅建物以外)、準耐火建築物、省令準耐火建築
M構造、T構造に該当しない建物 木造・土蔵造・その他の造りの建物
建物全体の耐火性能を書類やハウスメーカー担当に聞き、確認しましょう。
「耐火」、「耐火建築物」または「耐火構造建築物」という記載があれば「耐火建築物」にあたります。
「準耐火建築物」、「特定避難時間倒壊等防止建築物」、「準耐火」、「準耐火イ」、「準耐火イ-1」、「準耐火イ-2」、「準耐火ロ」、「準耐火ロ-1」、「準耐火ロ-2」、「簡易耐火建築物」、「簡易耐火イ」、「簡易耐火ロ」、「簡耐イ」または「簡耐ロ」という記載があれば「準耐火建築物」になります。
上記のどちらにも該当しない場合は「省令準耐火建物」かどうかを確認しましょう。
「省令準耐火」「省令準耐」「省令簡易耐火」「省令簡耐」「準耐火」「簡易耐火」「簡耐」「C’(構造級別欄)」「3’(構造級別欄)」 という記載があれば「省令準耐火建物」にあたります。
省令準耐火構造とは建築基準法で定義される、「耐火構造」「準耐火構造」に準じる耐火性能を有する構造をいいます。
基準は住宅金融支援機構が定めており、2×4工法、プレハブ工法の建物などが代表的です。
在来木造住宅については、内装に防火被覆を施したり、ファイヤーストップを施工することで省令準耐火構造に適合させることも可能となっていますが、適切に対応できる建築業者でないと施工は難しいので、適合する住宅を希望する場合は分譲住宅会社に相談してみましょう。